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負うた身に
『ふる里のお盆の唄に手と足が応えて動く優しく素直に』『負うた子に教えられゐる老いの身にうなづきかねる日々はながしも』『仏なる父母へまづ炊く今年米』今朝の愛...母の背に見る
『やわらかな母の背に見る秋の暮』今朝の愛媛新聞に載っていた詩書き置きは
『初盆に帰りし子らの書き置きはお供え物の賞味の期限』今朝の愛媛新聞に載っていた詩赤とんぼ飛ぶ
『亡き人の御霊を乗せて還りくると妣に言われし赤とんぼ飛ぶ』今朝の愛媛新聞に載っていた詩露も思わず
『生くるとはかくも哀しく孤独をば夫あるときは露も思わず』今朝の愛媛新聞に載っていた詩本流へ
『本流へ帰る光りや落し水』今朝の愛媛新聞に載っていた詩まづは遺影に
『盆の客まづは遺影に語りかけ』今朝の愛媛新聞に載っていた詩父が建て
『衣類捨て食器も捨てて父が建て家族で住みし家解かんとす』今朝の愛媛新聞に載っていた詩好き嫌い
『好き嫌い言えない時代思い出す』今朝の愛媛新聞に載っていた詩命咲いている
『五欲みな達者で命咲いている』今朝の愛媛新聞に載っていた詩じいじによくにた
『はか石に じいじによくにた あまがえる』今朝の愛媛新聞に載っていた詩9月のお寺の掲示板
9月のお寺の掲示板母がいてこそ
『新盆や母がいてこそ実家なり』今朝の愛媛新聞に載っていた詩1