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お母さん

26歳で3人の幼子を残し、亡くなられた御主人の一周忌。
当然のことながら、本堂内は悲しみに包まれる。そんな雰囲気を察してか、
一番上の6歳くらいの男の子が、ご法事が始まっても泣きじゃくり、椅子に座ろう
としない。何とか座らせようとするお母さん。しかし、男の子は泣いては本堂から
出て行き、迎えにきたお母さんに抱きつき泣いてばかり・・・。きっと、お父さんの
ことを思い出すんだろう。困ったお母さんは、息子さんを抱いたまま外でお参りす
ることに。ご法事も終わり、親族の方からお焼香をすすめられたお母さん。息子さんの
手をひき、「お焼香だけ一緒にしよね」と声をかけ、息子さんも立派にお焼香して
くれた。周りから思わず拍手。息子さんはお母さんにしがみつき、また泣き始めた。
お母さんも息子さんをしっかり抱いて、我慢しきれずボロボロ泣かれた。
息子さんにとって、悲しみや苦しみをすべて受け止め、自分を抱いて共に泣いて
くれるお母さんが何よりの支え。これ以上、力になるものはない。
「阿弥陀さまのことを知りたければ、お母さんのことを思い出しなさい」
どなたからか聞いた言葉。
悲しみや苦しみをごまかすことなく、ありのままの全てを受け入れ、我がことの
ごとく包み込んでくれるお方を阿弥陀仏と申します。
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荷物を整理していたら父の字が出てきた。18年ぶりの父との再会♪
我が父ながら、「いい字だなぁ~」と思います。
by naritaya18 | 2014-08-16 22:28